石井一孝&上原理央 Las Voces at Billboard Live 2024 ビルボードライブ大阪に見参!

ミュージカル界きっての濃ゆい顔コンビが大阪に上陸!しかも天下のビルボードライブ大阪!ユニット名はLas Voces

せっかくお2人が再会する機会ということで、本記事ではこれまでの共演作品と、どんなご友人関係を築いてきたかをご紹介します。ライブ参戦前の予習にピッタリ。ぜひ最後までお読みください。

初共演は2014年ミュージカル・コンサート「クリエ・ミュージカル・コレクション」

200年前からの友 ~フランス革命への伏線!?~

ユニット名のLas Voces(ラス・ヴォセス)。お2人ともラテンっぽい顔ということでスペイン語の名前である。意味は英語でThe Voices。ズバリ、「声」。

うん。お2人とも歌い出した途端に「な…なんだこの美声!!」仰け反るほどの声の持ち主。見事にピッタリだ。

そもそもの出会いは2014年1月に行われたミュージカル・コンサートであった。シアタークリエで行われた贅沢なコンサート。

その時の石井さんのブログが残っているが、タイトルにある「200年前からの友」とは石井さんの言葉。上原さんと石井さんのお顔付きが似ていることから、200年くらい前の先祖が親戚だったのではないかとの疑念が浮かんだのだ(笑)。

面白すぎるので石井さんのブログの引用を書いておきたい。2013年12月、コンサートのお稽古中に書かれた記事である。

あああ…逢った時から家系図のどこかで繋がってると確信することって…あるんやね(笑)。

200年くらい前…日本ではない遠くの島で共に暮らしていませんでしたか?人口300人くらいの穏やかな集落で。そして、なんか薄着でバッチリな気温の土地で、槍で鳥を落とし、フンガ~~フンガ~と言いながら魂の舞をしていたような気がする(あほ)。

タヒチ?パプアニューギニア?それともフィリピン?コスタリカ?太陽がギラギラと照りつけ、ヤシの木が生い茂る島で、腰蓑をつけ槍で狩猟採集していた200年前。そこからこの日本で…って、つられて妄想してしまったじゃないか(爆)。

この時は想像だにしなかったろうが、この後2016年、お2人はなんとミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』でフランス革命期を共に生きる。

1793年の物語だから本当に今から約200年前だ。南国の島ではないからチョイと想像が外れたが、こんな奇跡のビンゴはなかなか無いのではないだろうか。

出会って早々の南国ユニット誕生 ~ビルボードへの伏線!?~

なんと当時からユニット誕生の地固めができていた。南国人の顔をしたコンビだから、コンビ名とデビュー曲を作ろうよと読者に呼びかけ、それはそれはまあ面白い案が集まっている。

狩人の「あずさ2号」をパロディにして「猟人」というコンビ名と「フンガー2号」というデビュー曲ができあがった。しかも…2人して本当に歌っているじゃないか。

濃い顔は薄くはならないのです。囁かれる「あの人ガイジン?」それがどうした?200年前からの運命なのだ。濃くて悪いか?食べ物だって濃い味の方が美味しいだろ?

こんな内容だ…おおおお腹がよじれる。天才2人が大真面目にオフザケしている。もうさぁ、やるしかないよねぇユニット。ここまで引っ張ったのが不思議なくらいだ。

この曲は果たしてビルボードライブで日の目を見るのだろうか?笑いの聖地だからやっちゃうのか?ビルボードライブでオフザケは禁止なのだろうか?私は大阪まで行けないので参戦された方、ぜひ教えてください。

ミュージカル初共演『スカーレット・ピンパーネル』

フランス革命の同志と敵

コンサートではないミュージカル作品での共演は、それからそう遠くない未来にやってきた。『スカーレット・ピンパーネル』。2017年秋に石井さんがショーヴラン、上原さんがロベスピエールとプリンス・オブ・ウェールズ(イングランド王太子)の2役を演じた。

第1幕ではピンパーネル団により恐怖政治が妨害され、フランス政府の重役ショーヴランはロベスピエールにめっちゃ怒られる。

第2幕ではピンパーネルを見つけるため参加したイギリス王室の舞踏会で、何やら話し込んでいる。小ばかにしたようなプリンス・オブ・ウェールズと険しい顔つきのショーヴラン。

で、基本はコメディなので、大量のガチョウがバスティーユ広場に放たれたエピソードがいつもアドリブなのだ。

ロベスピエールが「君はいったい何羽のガチョウを捕まえたんだね?」と問い、ショーヴランが答えるのだが、基本の台本は「123羽」。でも日によって「246羽」と倍になっていたり、主演のパーシー・石丸乾二さんに寄せて「140羽(140=イシマル)」だったことも。

さらに大千秋楽では「9696羽」…これはショーヴランが黒ずくめなので、お洒落なイギリス貴族のパーシーから「君はクロクロクロクロ~」とイジられる場面から来ている。

カーテンコールでロベスピエールの上原さんが、「まさか1万羽近くのガチョウが…笑」と突っ込んでいたそうだ。笑っちゃいけない場面で、想像したら笑ってしまいそうだったのではないだろうか。

名コンビっぷりを見せたロベスピエール&ショーヴラン

しかし見せ場は第2幕冒頭。

ロベスピエールが怒髪天を衝く勢いで歌い出す。祖国が生まれ変わるために自分たちは手を汚している。そんなことは知らず革命を辱める幽霊のような卑怯者たち。決して許さない。

血に染まるトリコロールを背景に熱唱するロベスピエールをショーヴランがじっと見守る。そしてショーヴランはスカーレット・ピンパーネルの正体を突き止めるためイングランドへ派遣される。

2人とも…かっっっこいいいいいいい…

これで分かった。怒ってばかりで怖いなあ~と思っていたロベスピエールもショーヴランもフランスのために汚れ仕事をしている。ロベスピエールが光の下にいるために、ショーヴランは影になろうと決めている。

2人の壮絶な覚悟が読み取れた。そうなると、正義のヒーローとして描かれるピンパーネル団が、2人の視点からすれば偽善者でしかないことも理解できる。

すごかったぁ。何年も前のことだが記憶に刻まれている名場面。こんな風に、お2人の演技から非常に強い絆を感じ取ることができた。役の上ではあるが、普段から仲良しでないとこんな気迫のある場面はできないだろう。

イザボーで再びの共演。機は熟した!

時は流れ2024年1月。ミュージカル『イザボー』で再び共演したお2人。石井さんがブルゴーニュ公フィリップ、上原さんがシャルル6世。伯父と甥の関係だった。

あまり深い絡みはなかったが楽屋も同じで、上川さんや中河内さんとも非常に仲が良い男4人衆だったらしい。その最中に、ビルボードライブ大阪でのユニット結成が決まった。

最初から親戚のような気がしていた南国顔の男達が、3度目の共演。機は熟したり。

振り返れば初めて会ってから丸10年が経っている。あれからお互いにミュージカルや音楽の現場で経験を積み、どんな共鳴を響かせるのか。大阪でどんな笑いを取るのか。

お2人とも出演された『イザボー』と『レ・ミゼラブル』の楽曲は絶対に歌うとのことだが、「フンガー2号」は飛び出すのか(笑)?

期待しかない「ミュージカル界のラスボス」(筆者がいま勝手に名付けました。だってLas Vocesだもん。ラスボスみたいでいいねって言ってたもん)お2人のビルボードライブ大阪。楽しく妄想しながら待ちましょう!

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