石井一孝 Billboard Live 2024 横浜 ゲストは新妻聖子さん!お2人の共演歴は?予定楽曲は洋楽ファンも「レ・ミゼラブル」ファンも悶絶?

ミュージカル俳優でシンガーソングライターの石井一孝さんが、ミュージカル俳優でシンガーの新妻聖子さんをゲストにビルボードライブ横浜で2024年6月2日にライブを開催。

お2人はどんな友人関係なのか?どんな共演作品があるのか?公表されている予定楽曲は?ライブ参戦前にお2人のことを知りたい方、ぜひ最後までお読みください。

石井さんと新妻さんの共演歴

『レ・ミゼラブル』で衝撃の出会い

石井一孝さんと新妻聖子さんの出会いは2003年『レ・ミゼラブル』。新妻さんがミュージカル俳優としてデビューした作品だった。あの島田歌穂さんが演じられたエポニーヌ役。

新妻さんといえば、5オクターヴあるとも言われる女神の声。新妻さんのオフィシャルサイトのプロフィール欄にはトンデモナイ事実が書かれている。

5000倍のオーディションを突破しミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役で初舞台。声楽的な訓練を受けた経験も無く、役者としての経験も無い新人としては異例の大抜擢であった。

ジャン・ヴァルジャンとしてデビューホヤホヤの新妻さんと向き合った石井さんは、当時のことをインスタグラムに書き記している。

最初に一声聞いた瞬間に「この子は凄い。どえりゃあ新人がきた」と思いましたから。透明感のあるシルクのような声、どんな音域でも怯えることのない脅威の声域、泣きたくなるようなエモーショナルな情緒、絶対に音程をはずさないヴォイスコントロール力、小鳥のような軽やかなビブラート。努力ももちろんあると思いますが、神様から授かったGiftの声だと思います。

石井さんの分析力と描写力も見事であるが、まだ20代前半の新妻さんは「数多の天才の中でも頭一つ抜きん出ている」くらいの逸材だったのではないだろうかと想像している。「On My Own」をデビューで歌える人、しかもベテランをこれほど感動させる人なんて、そういないはずだ。

『ミス・サイゴン』で再びの共演

次の共演が翌年2004年の『ミス・サイゴン』。そう、石井さんがミュージカル俳優としてデビューを果たした、あの1992年以来の再演だった。

このとき新妻さんはヒロインのキム。石井さんはクリスとジョンの2役。前作『レ・ミゼラブル』では親子ほど年が離れた役だったが、今回はなんと恋人同士。そりゃ石井さんは35歳なのだから十分あり得る。

キムとクリスなんて、出番の大部分は向き合って歌っている。

キムが怒りをぶつける「This Money’s Yours」や、笑顔満開で「一緒に暮らそう」と提案する「Sun and Moon」、愛を誓い合う「Last Night of The World」、サイゴン陥落の絶望の中で互いに呼びかけようとする「The Fall of Saigon」、そしてラストシーン。

新妻さんのブログにはこんな記述がある。

「Why god, why?」という歌のシーンで、眠る私の耳元で熱唱する石井さんに、
「声量すごすぎてキム起きますわ!」
とツッコミを入れた日々が懐かしい。

やっぱり石井さんの声デカに遭遇したエピソードが(笑)。30代半ばの石井さんと言えば、ロックだけでなくクラシックの発生も体得した頃。バリトンよりも高音を武器にしたバズーカボイス全盛期と言えるのではないだろうか。

まあしかし、筆者の個人的な印象ではあるが、新妻さんのお声もかなりデカい。ものすごく響く。YouTubeでこのお2人が「美女と野獣」をデュエットしている映像があるが、声デカ合戦のような迫力がある。

『ミス・サイゴン』での感情をぶつけ合うデュエットなんて、史上最強に耳福なキム&クリスだったのではないか?

『レミゼ』と『サイゴン』おまけのエピソード

これは複数の目撃情報がある。橋本さとしさん・岸祐二さん・石井さんの3人が組むユニット「Mon STARS」(詳細は石井さんの人物像を語るシリーズをご参照ください)のコンサートで橋本さんが語っていたこと。

加えて石井さんのコンサートで『レミゼ』の学生仲間を演じた森田浩貴さんも語っていたこと。

石井さんがマリウスやクリスを演じるとき、腕の中で亡くなる女性つまりエポニーヌとキムは、もれなく特典が付くらしい。

石井さんは憑依型の俳優さんで、悲しい場面では本当に泣いてしまうことがしばし。だから石井さんの腕の中で女優さんが息絶える時、石井さんが泣きながら歌ったり台詞を言ったりすると、液体が顔に飛んでくるというのだ。

石井さんの汗、涙、ときに鼻水爆弾(笑)。新妻さんも当事者のはずだが、このエピソード、ビルボードライブでは出てくるかな?

『トゥモロー・モーニング』で久方ぶりに!

さてさて、時は流れて2013年4月。お2人の3度目の共演がミュージカル『トゥモロー・モーニング』だった。

たった4人のキャストで奏でる物語。新妻さんは田代万里生さんの婚約者で、明日が結婚式。一方の石井さんは島田歌穂さんと夫婦で、明日には離婚する。

結婚前夜と離婚前夜のカップル2組が、実は10年の時を隔てた同一人物たちの物語だったという結末。上演は4~5月だったので、春の日差しのように明るいハッピーエンドで心が洗われたのをよく覚えている。

際立っていたエピソードは、仲良しで温かいキャストの皆さんが和気藹々とした稽古を繰り広げていたこと。荻田浩一さんの訳詞と演出が素晴らしかったこと。そして、歌の実力者たちが如何に上質な作品を作り上げていたかということだった。

4人全員が歌の得意なキャストだったので、歌唱指導のスタッフさんに「こんな楽な歌稽古は初めて」と言わしめたそうな。公開稽古の動画が今もYouTubeに残っているが、声の美しさも表現の濃さもすごい。

登場人物それぞれの個性が際立つソロ曲もハーモニーも、シビアな曲もコメディ色が強い曲も、なんというか安心安全。

石井さんが息子を思って歌うバラードは優しさが沁みた。新妻さんは最後のシメ曲で「え~!」と腰を抜かすくらい高い音を地声で出していた。

ビルボードライブ横浜 Hot! Bright! Passionate!

上智大学の語学力を生かした洋楽のオンパレード!?

2013年以降の共演作品はなく、お2人はビルボードライブ横浜で11年ぶりの再会となる。テーマは「Hot! Bright! Passionate!」熱く、明るく、情熱的に。

お2人のお日様のような空気感にピッタリ。梅雨のジメっとした空気を吹き飛ばしてくれること間違いなし。

間違いないと言えば、洋楽や英語版のミュージカル曲で魅了してくれるだろうことも忘れてはいけない。

お2人の共通点はいくつかある。出身大学がともに上智大学であること(石井さんは外国語学部スペイン語学科、新妻さんは法学部国際関係法学科)。幼少期から様々な音楽に親しんでいたこと。そして英語が得意であること。

お2人のCDには様々な英語の楽曲が収録され、YouTubeに載っている「Beauty and The Beast」の英語版デュエットは絶品だ。

70~80年代の洋楽なんて、お2人には馴染み深いのではないだろうか。ブラックミュージックやAORのデュエット、『ミス・サイゴン』やディズニー音楽も飛び出したらファンは泣いて喜びそうだ。石井さんのオリジナル曲なら「In The Scent of Love」を爽やかに歌ってくれたらいいなあ。

出会いとなった『レ・ミゼラブル』フランス語バージョンを復刻!?

これだけではない。インスタで公開されている裏テーマはズバリ、

『レ・ミゼラブル』の1980年フランス初演版徹底解説

…なんとマニアックな。これ、たった2時間のコンサートに収まるのか?いや1日かけてやって欲しいくらい、やめられない止まらない解説になるのではないか。

実は『レ・ミゼラブル』世界初演は、よく知られている英語版ではない。1980年のフランス語バージョンだった。これが、レミゼの祖国フランスで、フランス人によって作詞作曲されたにもかかわらずヒットしなかった。

代わりに、ロンドンとブロードウェイを始め世界中で大ヒットロングランとなった。しかし英語版に作り替えられた時に様々な変遷を辿った。ボツになった曲、歌う登場人物が違う曲、歌詞が大きく変更された曲。

そんな、遠い昔に消え去ったフランス語バージョンの曲たちを、石井さん自らが日本語の訳詞を作り、新妻さんとともに歌い上げるという。

一言で表せば、『レミゼ』ファンがヒィヒィ言う復刻版だ。すごいやつやん!!!(by 宮川大輔さん)

追加情報!!
当日、石井さんが語った『レミゼ』フランス初演版の謎はこちらに詳述しています。是非どうぞ。

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