「ジーザス・クライスト・スーパースター」関連記事まとめ

日本では劇団四季、海外では実に様々なカンパニーが様々な演出をつけて上演する『ジーザス・クライスト・スーパースター』。アンドリュー・ロイド・ウェバー&ティム・ライスの初期の名作にして問題作。

キリスト教に関することというだけでも抵抗がある方がいらっしゃるかも知れません。しかし、たとえ無宗教でもほかの宗教をお持ちでも、知れば知るほど人間ドラマとして楽しめる作品です。

あらすじ、演出、制作の背景、および持ち歌の翻訳を通した登場人物の分析をしてみましたので、下記に関連記事をまとめさせていただきます。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』入門編!あらすじ、見どころ、背景を予習したほうが絶対楽しめる♪

まず、この作品は予習をしていく方が絶対に楽しめます。他の作品は絶対に予習しない派、ネタバレしたくないという方にも、これだけは予習をお勧めします。

なぜなら、聖書の物語を生々しい人間ドラマとして描きながらもかなり精神世界が入っていてついていけなくなるから。聖書に書かれた歴史や実在の人物を知っておくだけでも理解度が違います。

作品の初心者の方、どうぞこちらの記事で基本情報を知ってからご観劇ください。「長ったらしいタイトルだな。なにそれ?」と思われた方も。これから観劇予定があるけれど、キリスト最後の7日間と言われても何のこっちゃかサッパリという方も。

劇団四季『ジーザス・クライスト・スーパースター』予習にどうぞ♪多様な演出比較のススメ

こちら、さらなる予習をしたい方にお勧めの記事です。または、劇団四季でエルサレム・バージョンを観たけれどもう1つあるの…?なんて思われた方にピッタリ。

この作品、物語が2千年前の、しかもちょっと現実離れした宗教のことだけに、世界でも類を見ないほど多種多様な演出版があります。その中でも劇団四季の2種類、ハリウッド映画版、イギリスで行われたアリーナツアー版の4つをご紹介します。

それぞれに面白いところがあり、もしどれか1種類のみを観て「ちょっと苦手かも」と思えても、他の演出と見比べるとこの作品の魅力が倍増すること間違いなしです!

『ジーザス・クライスト・スーパースター』歴史上いちばん損した人(泣)ピラト総督特集!持ち歌を翻訳してみた

この作品でジーザスとユダとマリア以外の人に焦点を当てる人はあまりいないと思います。が、日々お仕事や人間関係と戦う社会人ならピラト総督の気持ちがきっと分かるはず。

ピラト総督の持ち歌は作品中でも非常に個性的。重厚で落ち着きのある「偉い人」の感じが出る曲から、キリスト裁判で鞭打ちと処刑の判決を下す壮絶な芝居歌まで。理不尽な仕事にぶつかり、正義を貫けなかったゆえに歴史の悪役として語り継がれることになったピラトの葛藤とは。

ぜひ味わってみてください。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』「ヘロデ王の歌」に2種類の翻訳をつけてみたら、なんかオモロかった

この作品で唯一の笑い取り?ヘロデ王の愉快な歌を特集しました。この役は演出によって度肝を抜かれるアレンジを施されます。

正統派の王様のはずが、映画版ではなんだかラスベガスにいそうなマフィア風に感じました。と思ったらなんと、UKアリーナツアー版では大物司会者風に!これはビックリしました。でも面白すぎ。

そこで、持ち歌に翻訳を付けてみたのですが、王様風と司会者風の2種類でどんな言葉遣いの違いが出るかを検証。楽しい作業になりました。ぜひ、あなたのお好きな司会者さんの声を思い浮かべながらお読みください。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』マグダラのマリアの名曲I Don’t Know How To Love Himを翻訳&感想を語る!

マグダラのマリアは通説によれば娼婦。同じ女性として共感できないんじゃない?と思われている方も多いかもしれません。彼女の想いにもっと寄り添ってみたい!そう考え、演出比較をしつつやはり持ち歌に翻訳をつけてみました。

そこに描かれていたのは、悲壮さや哀れさとはかけ離れた、いたって普通の女性の恋。むしろ共感することばかり。女性のもどかしい恋を感じられる名曲です。ぜひお楽しみください。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』ジーザスのGethsemane、ユダのSuperstarを翻訳&深読みしたらトンデモない仮説立てちゃった(笑)

シリーズ最後はいよいよ主役のジーザスとユダの持ち歌を翻訳。で、無宗教の私はよからぬ妄想もしてしまいました。聖書って、12使徒の視点しか入ってないんだよね?だったらどうなる?と考えてしまったのが始まりでした。

「知らんけど」のレベルでいろいろ妄想を繰り広げましたので、エンターテインメントとしてお楽しみください。

 

最初に観劇した時、この作品の魅力が全く理解できませんでした。宗教の知識もなければキリストの人物伝もどこか「はぁ?なんだかなぁ」くらいのもので。しかし、一気に興味が湧いたのは演出の比較をしてからでした。なんて掘り下げがいのある作品なのだろうと今なら思います。

これらの記事が、皆様が作品の魅力を知り、ご観劇の際により深くお楽しみいただく一助となれば幸いです。

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